シャンプー
2005年 01月 05日
誰もかまってくれないお正月を過ごした息子。
ワタシは冷えと疲れで腰痛が出てしまったし
息子はつまらなそうだしそういうわけで近くの健康センターへ。
冬休み中とあって遅い時間でも子供連れが多かった。
洗い場で隣に息子より少し年上の兄弟が頭を洗っていた。
普段はシャンプーハットがないと洗えない。しかしここにはそんなものは無い。
かといって抱っこして寝かせて洗うには四歳児ではワタシにもきつい。
その兄弟に触発されたのか、人目がある場所で寝かせて洗ってもらうのは
恥ずかしいことだと思ったのかいきなりシャンプーを手にとって自分で洗い始めた。
目をぎゅっとつぶって必死にシャワーに耐える様子でかなり無理してるのがわかって
ちょっと笑えた。
掃除に回ってるおばさんもその様子を見ていたらしく
「ボク、すごいね~。」と言ってくれるとさらに気を良くしたらしく
息子は「だってもうお兄ちゃんだから。」と言う。
うちの息子はええかっこしい。
家の中では赤ちゃん同然だけれど
一歩外に出ると泣き顔すら人には見せたくない。
おばさんの褒め言葉は息子の自尊心を
相当くすぐってくれたらしかった・・・(笑)
「頭も洗えるようになってママはとっても嬉しいよ」
と帰りの車の中で言うと得意気なちょっと照れたように
にやっと笑って「ママ、すごく嬉しいの?」と聞いてきた。
「うんうん、家でも洗える?」
「温泉だけね。シャンプーハットはあそこには無いから。」
「家でもやれるんじゃない?」
「毎日温泉に連れて行ってくれたら洗えるよ」
「・・・・・・・・・・。」
息子よ・・・それは無理。
そして
「ママが嬉しいんなら、明日もやってもいいけど・・・。」
とぽつりと言った。
その言葉に少しはっとさせられた。
今まではワタシがどう思うかということを悲しいとか
怒っているとかは息子に伝えてきたけれど
嬉しいとはあまり言ってこなかったことに。
子供だって、いや、子供だからこそ伝えなくてはわからないこと。
ちゃんと伝えなくっちゃ。