筍の卵とじ
2011年 05月 11日

春になると必ず作る、今は亡き大叔母の思い出の味。
杉並に住んでた大叔母は、とても上品な人で
うちの親戚では異色な人でした。
渋い着物を着て髪を結い上げ小柄でいつもニコニコしていた。
春に遊びに行ったのだと思う。
その時出してくれたのが
筍と鶏挽肉と青菜を卵とじにしたもの
母も私も、なんて美味しいのだろうと思い
それから、母は毎年これを作っている。
私も家庭を持ってからは同じように作る。
家庭の味の伝承は、こんな風に伝わっていくものだろうと思う。
筍の下ごしらえを済ませて真っ先に思い出すのは
「食べなさい、たくさん食べなさい」と小さな手で取り分けてくれた
筍の卵とじの向こうに見えた大叔母のニコニコした顔。
聞いたことはないけれど、筍の季節に真っ先にこの料理を作る母も
たぶん、同じ瞬間を思い出してるのかもしれないと思う。
味わうだけ、お腹を満たすものだけではなく
それを作った人の思い出や過ぎた瞬間も
盛り込まれているのが料理なのかもしれないと思う。
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by himawari_August8
| 2011-05-11 09:02
| Meal





