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年の初めに読んだもの

料理本は好きで、よく買ってしまうほうだと思いますが
最近出回っている料理本では素材の取り合わせやスタイリングを
参考にすることはあっても、その分量通りに作ってみたいと
思うことが殆どありません。
今の料理本ってダイレクトに視覚に訴えてくるせいか
それで満足してしまうようなのです。
反対に文字だけのエッセイなどに出てくる一品や物語の中のシーン出てくる
料理を味や食感、どんな色合いか・・・などを表現しているものや
分量等も書いてないけれど、その料理にまつわる思い入れや
エピソードを交えて綴られているもの。
そういったもののほうが、とても心の中に残り、味わってみたいと思い
作ってみよう!と強く思うのです。
文字だけで、記されたものは写真でダイレクトに伝わるよりも
想像力をかきたてられ、料理は、五感で味わうもの・・と
思っているところがあるので、私は惹かれるのかもしれません。
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ここに並ぶ本はどれも今まで私の五感を揺るがしてくれた本たち。


そして、久しぶりに、どれもこれも作ってみたいと
片っ端から試してみたくなる料理本に出会いました。
佐藤雅子さんという主婦の方が作り続けてきた保存食の本です。
私の保存食ノート―いちごのシロップから梅干しまで
佐藤 雅子 / 文化出版局
ISBN : 4579203577
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絶版だったものが復刊されたものなのですが
復刊される声が高いのがわかるくらい内容の濃い一冊です。

出版されたのが昭和51年頃のようですが、筆者の佐藤雅子さんという方は
年齢は私の祖母と同じぐらい。生きておられたら95歳ぐらいの方です。
この方のお母さまやお姑さんから受け継がれて作られてきた
四季折々に作られる保存食の数々。
今の時代ではすっかり忘れ去られてたり、買うことしかしなくなってしまったもの
などの作り方もありました。

この本の中で、私も初夏に作った青梅のはちみつ漬けを
同じようにその後、甘露煮にされていたようで、あ、同じ・・と思ったら
ちょっと親近感がわいて、嬉しくなったのでした。

元旦から、少しずつ毎晩寝る前にベットの中で読んでました。
一年の計は元旦にあり。そんな言葉が頭をよぎりながら
今年はこの本を季節ごとに開いて私も季節を楽しむ一年にしよう。
そう思った今年最初の一冊でした。


年の初めに読んだもの_f0014391_2020121.jpg

by himawari_August8 | 2006-01-06 21:56 | Life
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