マタタビ細工の弁当籠
2007年 07月 02日
この日訪れた時に頼んでいたマタタビの籠が届きました。
一年はかかる・・と聞いてたので思ったよりも早く届いて嬉しい。
まだ新品の籠は白くて、使い込んでいくうちに色が変わっていくのだそう。
色が変わるころには、我が家にすっかり馴染んだ顔になるといいのですけど。
マタタビの籠細工は、奥会津で作られているようです。
籠に鼻を近づけると微かな匂いが。
それは祖父母の家の匂いを思い出させるもので
古い家屋に漂う独得の匂い。
もうその家はとっくに取り壊されて祖母も他界しているけれど
匂いだけは覚えていて、ふと帰るときにお小遣いを握らせてくれた
シミと皺だらけの祖母の手を思い出しました。
この籠細工も高齢の方の手によって作られたのだと聞きました。
丁寧に作られ、きっちりと整然とした編み目は
祖母のような手でひとつひとつ丹念に編んで作られたのでしょう。
そんなことを考えると大事に使っていこうと思うのでした。
日本の古くからの道具の端正な美しさ。
伝承され続けて、いつまでも残していってほしいなと思います。