続いてゆくもの
2008年 11月 11日
サンドイッチを作った後に切り落とした沢山のパンの耳。
子供の頃、母はそれを油で揚げて砂糖をまぶしてくれた。
揚げパンのようなドーナツのような味がして
それがサンドイッチよりも楽しみだった。
だけど、今それを作って食べるのは、私には少々重すぎる。
だから、私はいつもクルトンにしてしまう。
コロコロと切って、低温のオーブンで乾かすように焼く。
その後、ガーリックの香りを移したオリーブオイルに
粉チーズを少し加えてクルトンに和える。
もう一度オーブンに戻して少し焼く。
これがいつものクルトンの作り方。
そのまま、つまんで、無くなってしまうこともある。
今回は、乾燥剤と共に瓶に詰めて保存。
シーザーサラダに、スープに浮かせたり。
息子が呼ぶ言い方は「ママのふりかけ」
蕪や大根の葉っぱの部分とか
ちょっと残った大葉とか
たらこ、じゃこ、海老、胡麻が入って
昆布茶と七味をちょっと足してうちの味。
おかずだけ先に食べてしまう癖のある息子との食卓のルールの中で
おかずがちゃんとある時は、「ふりかけ」は禁止にしている。
だけど、このふりかけがある時だけは特別扱い。
ごはん茶碗に半分残ったごはんの上にひと匙の「ママのふりかけ」
特別なものは美味しく思える。そう思わせるのも、母の知恵(笑)
無駄にせずに次へと続くものへと作り変えられると
なんだか自分を褒めたくなる。
捨ててしまいそうな部分にこそ、美味しさも栄養も詰まってる。
捨ててしまいそうな部分を美味しく食べることは
気持ちが豊かになるような気がする。